過去40年分の「桜を見る会」から見えてくること
巷で話題の「桜を見る会」
政治資金規正法や公職選挙法に違反してるとか、税金を使った公的行事の私物化とか、色々言われております。
ちょっとその前に、そもそものお話
「桜を見る会」自体は1952年の吉田茂首相の頃からずっと続いてきてます。
きっと政治家が呼べる枠というのも昔からあったんでしょう。
昔の首相たちと比べて、安倍さんは特別なのかどうか、2つの視点で調べてみました。
結論を先に言うと
『安倍さん、政治家として恥ずかしくないの?』
■前夜祭って他の首相もやってたの?
ネットで調べても出てこないので、自分で調べてみました。
調べるのに使ったのは新聞の首相動静(首相が何時何分にどこ行った、みたいなのが毎日・毎日出てるコーナー)
朝日新聞の場合、昔は「動静」というタイトルで、1977年の4月には始まってました。(1976年4月にはなかった)
なので、1977年4月以降、桜を見る会の前の日の夜にその時代の首相は何をしてたのか?
を首相動静から調べた結果がこちら
「桜を見る会」の前日夜の首相行動(1977年4月以降)
赤い部分が支持者と何かやってた部分。
過去40年でこんなことしてたのは細川さん、森さん、安倍さんの3人しかいませんでした。
しかも、高級ホテルの大宴会場なんか使ってたのは安倍さんだけ。
■当日の参加者数はどのくらい増えてるの?
1977年以降の新聞を見直してますので、ついでに本番、桜を見る会の出席者数も見てみましょう。
その日の夕刊か翌日の朝刊で記事を探していきました。
首相動静で参考にした朝日新聞の記事だと出席者数を記事に書いてないことが結構あったので別な新聞を探すと、
毎日新聞には大体出席者数が出てました。
ってことで、毎日新聞記事から1977年以降の「桜を見る会」当日の出席者数
「桜を見る会」出席者数の推移(1977年4月以降)
一目瞭然。
第二次安倍政権以降、ビュンと伸びてます。
それまでは大体1万人より下でずっと来てますが、安倍さんになって突出。
「桜を見る会」ってのは税金で行われる行事です。
ところが、過去40年を見ると
やたら出席者数が増えて
前日に自分の支持者だけ集めて前夜祭とやらを高級ホテルで盛大に開いたのは
安倍さんだけ
そして、そのことが問題になったら「じゃ、来年は中止にします。」って言っておしまい。
70年近く続く"伝統行事"を、自分が無邪気に、はちゃめちゃに利用しておいて
怒られたら、じゃぁ、やめた。。。
って、法律に違反してるとか以前の問題です。
仮に法律的に問題ないとしても
政治家として、人として、恥ずかしいことだと思います。
(おまけ)上の図を作るのに使った毎日新聞の出席者数記載部分抜粋