首相会見
2013年12月09日
■冒頭発言(一部)
日本の外交・安全保障政策の司令塔たる、いわゆる日本版NSC、国家安全保障会議を設置する法案については、民主党、日本維新の会との協議を通じて、修正を行い、みんなの党にも御賛同をいただいて成立をいたしました。
国会審議を通じて、日本維新の会、みんなの党など与野党で幅広い御議論をいただいた結果、12の論点について法案修正がなされたことは大きな成果であり、よい法律にすることができたと考えています。
審議過程では、秘密が際限なく広がる、知る権利が奪われる、通常の生活が脅かされるといった懸念の声もいただきました。しかし、そのようなことは断じてあり得ない。今でも政府には秘密とされている情報がありますが、今回の法律により、今ある秘密の範囲が広がることはありません。そして、一般の方が巻き込まれることも決してありません。報道などで、友だちから聞いた話をブログで書いたら民間人でも厳罰とか、映画などの自由な創作活動が制限されるといった話を耳にして、不安を感じておられる方々もいらっしゃるかもしれません。しかし、そういうことは決してありません。むしろ、これまでルールすらなかった特定秘密の取扱いについて、この法律のもとで透明性が増すことになります。そのことは明確にしておきたいと思います。
外交・安全保障政策を国民の皆さんと情報を共有しながら、透明性を確保した上で、進めるべきことは、もとより言うまでもありません。今後とも、国民の皆さんの懸念を払拭すべく丁寧に説明をしていきたいと考えています。
■質疑(一部)
毎日新聞 中田氏の質問
『まず、特定秘密保護法についてお伺いいたします。特定秘密保護法については、成立後も国会での審議は不十分だったというような批判が強く、報道各社の世論調査でもそれは表れていると思います。総理は、この法律について、批判はどこに原因があるとお考えになりますか。』
まず、厳しい世論については、国民の皆様の叱正であると、謙虚に、真摯に受けとめなければならないと思います。私自身がもっともっと丁寧に時間をとって説明すべきだったと、反省もいたしております。
出典:首相官邸HP(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/1209kaiken.html )
(私の感想)
「反省だけならサルでもできる」
口で何を言ったって、実際の行動が伴わなければ、誰も信じません。
「断じてありえない」とか「決してありません」とよく聞くのですが、これまた口で言うだけでは全く意味ありません。
本来は「法律の条文にこのように書いてあるから『決してありません』」と言う必要があります。
10年後、20年後の世の中には条文だけが残っているんです。
その頃になって、過去の首相がこんな事を言っていた、という理屈など通る訳がありません。
どうとでも解釈できるような条文の危険性はそこにあるのだと思います。
新規作成:2013/12/22
最終更新:2013/12/22