衆議院予算委員会第4号
2013年02月12日
■憲法
(日本維新の会 石原 慎太郎 氏との質疑中)
確かに、今、石原先生がおっしゃったように、現行憲法は、昭和二十一年に、日本がまだ占領時代にある中においてマッカーサー試案がつくられ、そしてマッカーサー試案が、毎日新聞によってスクープをされるわけでありますが、このスクープを見たマッカーサーが怒り狂い、もうこれは日本に任せておくわけにはいかないということで、ホイットニーに命じて、そして、ホイットニーが二月の四日に民政局の次長であるケーディスに命じて、二月の四日だったんですが、二月の十二日までにつくれと言って、ほぼ八日間、一週間ちょっとでつくり上げた。それが現憲法の原案であったわけでございますが、それが現在の現行憲法のもとである、このように認識をしております。
■防衛費
(日本維新の会 石原 慎太郎 氏との質疑中)
しかし、大切なことは、この尖閣について言えば、我が国の固有の領土であり、そしてこれは交渉の対象でもありません。断固として、我が国は、我が国の固有の領土、領海そして領空は守っていくという決意を示していくことであろう。万が一にも、これは実効支配を揺るがすことができるかもしれないと相手国に思わせることがあってはならない、このように思います。
その観点から、来年度予算につきましては、約十一年ぶりに防衛予算をふやしました。そして、兵員については約二十年ぶりに実増させたわけでございまして、また、海上保安庁においてもそうであります。しっかりと、相手につけ込むすきを与えないように備えを確かなものにしていきたい、このように思います。
出典:衆議院HPの議事録
(私の感想)
結局、憲法は押し付けられたんだ、という認識をお持ちのようで。
軍備を増強して相手に付け込む隙を与えない、という論理を全世界が言い始めればどういうことになるのやら。
誰もが「自分は正しい」と信じています。これまで起きた戦争も当事者達にとっては「正義」の戦争だったはずです。
戦争を始めるのは前線に立つ兵士ではなく、政治の中心にいる人たちです。
そして戦争を始めた人たちが戦争の前線で死ぬ事はまずありません。
だからこそ戦争を始められる。
でも、戦争を起こさないための努力をすることも政治家のお仕事の一つです。
尖閣問題を問われたときに、まず軍備増強を言うのでは政治家としての職務放棄です。
いかなる手段であろうとも、戦争をせずに済む落としどころを探すのが第一にすべき事だと思います。
殺し、殺されるのは一人の人間であって、必ず父親と母親が存在し、生命誕生から何十億年にも渡って脈々と続く命のリレーの一員です。
「生命」としてそのリレーを断ち切る命令を下すことは誰にもできないはずです。
新規作成:2013/09/23
最終更新:2013/09/23
(旧ブログ初掲載:2013/04/07)