長州正論懇話会講演会
2014年07月19日
■講演(一部)
「正論」と言えば、産経新聞ですね。。
まぁ、産経新聞の「正論」にどんな人がどんなことを書いているか?は検索するとすぐ分かります。
安倍さんの大応援団です。
1時間以上の講演から一部抜粋で文字起こしします。
表示している時間は動画での時間です。
(3:00)
久坂への手紙の中で松蔭先生はこう記しています。「天下後世を以て己が任と為さん」国の将来のために尽くすことを自らの任務として自覚すべきである、という意味でありますが、この教えは150年以上経った今でも私たちの心に響いてくるものがあるわけであります。私の祖父の岸信介の座右の銘は「自ら顧みてなおくんば、千万人といえども我行かん」何回も、これは間違っていないかどうか、自らに問い返して、問い返して、問い返した上で、それしかないと思えば、いくら多くの人たちが反対していても志を貫いていこう、これこそ、私は長州人の心意気ではないかと思います。私もこの思いでこれからの政治に取り組んでいきたい、こう思う所であります。
(57:23)
今月1日に新しい安全保障法制のための基本方針を閣議決定いたしました。例えば、海外で突然紛争が発生し、そこから逃れようとする日本人を運んでいるアメリカの船を、今のままでは日本の自衛隊の船は守ることができない。これはやっぱり皆さん、おかしいとは思わないでしょうか。そして、私たち日本自身が攻撃を受けていなければ、今の状況で守ることができない。
あるいはまた、ある国が日本にミサイルを発射しようとしている状況があって、その警戒のために日本海にいるアメリカのイージス艦。ミサイルが飛んできて、日本を攻撃するかもしれませんから、その、発射して、どこに飛んでくるかということを察知するために、アメリカのイージス艦はレーダーを全て上空に集中をしますと、周りが分からない。そのイージス艦がどんなに能力が高くても、上空に機能を集中しますと、日本に飛んでくるミサイルは発見できて、日本に「ここに撃て」という連絡はできますが、自分に対する周りからの攻撃には弱いんですね。アメリカ第七艦隊も5,6隻しかイージス艦を持っていない。ですから、それを日本のイージス艦が、日本を守っているんですから、日本のイージス艦がたとえそれを撃ち落とせる、アメリカのイージス艦に対艦ミサイルが発射されて、それを撃ち落とせる能力があって、そばにいたとしても、日本自身に対する攻撃が起こっていなければ、このアメリカの船を助けることはできないんです。この話を私はアメリカの高官にしました。そうしたらアメリカの高官は「安倍さん、それでは同盟国と言えませんね」と言われたわけであります。これでは、私は日本の、日本人の命を守り抜くことに大いに問題があると言わざるをえない、と思っています。人々の幸せを願って作られた日本の憲法が、こうしたことを禁止している、つまり、国民の命を守る責任を放棄せよ、と言っているとは私にはどうしても思えないわけであります。
ただし、仮にそうした行動を取る場合であっても、それは他に手段が無いときに限られ、且つ必要最小限でなければなりません。現在の憲法解釈の基本的考え方は今回の閣議決定においても何ら変わることはありません。解釈で憲法を改正してよいのか?、あるいは時の内閣が勝手に憲法解釈をおこなってよいのか?、そうした批判がありますが、これは誤りです。これまでの憲法解釈のほとんどは国会において、総理大臣が答弁だけでおこなってきたものであります。40年間以上、日本の安全保障に対する憲法との関係において、基本的な考え方を示してきた昭和47年の見解というものは、与党の協議も経ず、閣議決定もおこなわず、ただ単に時の法制局が作ったものを内閣が参考資料として国会に出してきたものに過ぎないわけであります。その意味で今回は、私はある意味では初めてと言ってもいいと思います、多いに与党で議論をして、議論をし尽くして、後に、内閣が責任を持って閣議決定をした、それぐらい重い、私は判断であったと、このように思うわけであります。
重要な問題であるからこそ、今後ですね、しっかりと国会において議論をしていかなければならないと、こう思うわけでありまして、まさに今回の決定は決して安易な決定ではない、今までの安全保障に関する解釈について、国会で政府が決めてきたことの中では最も重い決定を、私はおこなった、と自信を持って皆様にお話をすることができるわけであります。
そして海外派兵は一般には許されない、という従来からの原則も全く変わっていませんから、自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、これからも決してありません。日本が戦争をする国になったという、根拠の無い批判がありますが、そんなことは断じてあり得ないわけであって、万全の備えをすることこそが、私は、抑止力になると、こう思っています。
戦争に巻き込まれる、こう批判されています。でも皆さん、この批判はいつか聞いたことがあります。1960年の、あの60年安保の改定の際に、毎日毎日、マスコミやデモ隊は、「この岸信介の決定によって日本は戦争に巻き込まれる」、こう言って批判をしていました。果たしてどうなったでしょうか。あのとき反対をしていた新聞も、今全て、この安保の改定について批判は加えていないどころか、先般のオバマ大統領の、あの尖閣も日本の施政権下にある地域、尖閣も含めて、その地域は安保条約第5条の対象、つまりアメリカが共同対処する対象になる、こう宣言をした際、この外交努力に対して、全ての新聞が評価をしているわけであります。安保条約ができなければ、なければ、改定されなければ、この第5条もなかったんですから、つまり、時代は、かつての私たちの判断が正しかったことを証明しております。
今度も、私はまちがいなく、そうなる。歴史の批判に耐えうる、私は判断をしたと確信をしています。
まぁ、ですから、最近はもう批判がですね、批判として成り立たないような批判も結構あります。よくされる批判は、安倍晋三は徴兵制度をやる。私が一回でもそんなことを言ったことがありますか?言っていないことを言ったとして批判をしている、これはおかしいですよ。徴兵制度はそもそも憲法違反になります。そのことを私は既に昨年の予算委員会で答弁している通りですから、あり得ないわけであります。根拠無く不安を煽るような言動、言論が多いことは甚だ残念でならないわけであります。
議論すべきことはただ1つであります。国民の命と平和な暮らしを守るために、現憲法下で何をすべきか?ということであります。この課題から目をそらしてはなりません。危険が近づくとその頭を巣穴に突っ込んで、見えなくなれば危険が去ると思うダチョウと同じことになってしまうわけであります。私たち政治家こそは、国民の命と平和な暮らし、領土、領空、領海を守っていく大きな責任がある。この課題に真っ正面から取り組んでいく大いなる責任がある、こう思う次第であります。これからも国民の皆様に丁寧に、実態に即した、現実的な説明をおこなっていきたいと考えています。
まぁ、すでに法案の作成作業を開始しました。万全の法制度を検討するには膨大な作業がありまして、それなりに時間がかかりますが、今後、準備が出来次第、国会に法案を提出し、ご審議をいただきたいと考えています。先週、先ほど申し上げましたように、オーストラリアとニュージーランド、パプアニューギニアを訪問しました。そしてパプアニューギニアで先の大戦における激戦の地、ウエワクを訪問しました。空港では建国の父であるソマレさんが出迎えてくれました。このソマレさんっていうのは、パプアニューギニアの建国の父と言われる初代総理大臣でありまして、お札にもなっている。この人は今、総理の職を退いて、州知事を務めています。ソマレさんが私にこう言ったんですね。「自分が初めて学校と言うものに出会ったのは柴田学校だった」。ソマレさんは70年前の柴田中尉とのふれあいを熱く語ってくれました。このソマレ首相は、大の親日派。日本が大好きなんですね。ですから、私が行った日、この日を、州において休日に指定しまして、街中の人たちが出て、歓迎をしてくれました。ではなぜ、彼はそんなに日本のことが好きだったのか、といえば、この柴田学校なんですね。このソマレ首相の村に進駐してきた中隊の隊長が柴田中尉だった。それまで、この地域には学校は全くなかった。だから文字も知らなかった。本も読めなかった。勉強ということ、その概念すら知らなかったんですね。そしてこの柴田中尉がやってきて、そのことを知って、柴田学校というのを作って、子供達をみんな集めて、読み書きを教えました。そして読み書きが出来れば、人生がどうなるか、本が読めれば、あなたにとってどういう意味があるか、勉強するって言うことがどういうことかっていうことを丁寧に、このソマレ首相に教えたんですね。日本が負けて、この柴田中尉が去っていった後は、残念ながら、学校はなくなってしまったといいます。でも、自分が今あるのは、この柴田さんのおかげだ、と話してくれたわけでありまして、建国の父が、この日本感、日本人感を持っているわけでありますから、まさにパプアニューギニア丸ごと、日本ファンになっていると言ってもいいと思います。
あそこでLNGが出ました。先日、日本に第一便が届いたんですね。LNGを供給する先はやっぱり日本だ、という思いを込めて私たちにこのエネルギーを供給してくれています。本当に沿道にびっくりするくらいの人があふれているんですね。そしてみんな手書きでwelcomeっていう文字を書いて、私に示してくれました。行った全員が感動して、本当に涙が出てくるような思いでありました。そして、ニューギニア、12万人以上が、日本軍が命を落とした地であります。このニューギニア戦没者の碑の前では、恐らく1万人を超える人々が集まってくれました。この碑の管理もニューギニアの皆さんがですね、みんな自分たちでやってくれてるんですね。草を刈って、碑をきれいにしてくれています。このパプアニューギニアの皆さんの優しい心に、暖かい思いに、私たちは、皆さん、応えていかなくてはならない。こう思ったところであります。
そして、私は彼の地で戦没した御英霊に哀悼の誠と尊崇の念を捧げ、御霊安らかなれと、手を合わせたところであります。照りつける日差しと、蒸し暑いジャングルの中で家族の幸せを願い、祖国を思いながら、お亡くなりになられた12万人を超える方々、そうした尊い犠牲の上に今日の日本がある、改めて、そう旨に刻んだところであります。二度と戦争の惨禍は繰り返してはなりません。その決意を新たにしました。平和国家としての日本の歩みはこれからも決して変わることはありません。その歩みをさらに力強いものとする、そのための決断こそが、今回の閣議決定でありました。今回の閣議決定によって日本の平和が脅かされると批判する人たちがいます。では逆に何もしなければ、日本の平和が保たれるのか?そういう保証はどこにもありません。平和国家という言葉を口で唱えるだけでは、平和が実現するわけではありません。私たちの平和は他の人から与えられるものではありません。私たち自身で築き上げていくしか、他に道はないと思います。「書は古(いにしえ)なり、為(しわざ)は今なり。今と古と同じからず。為と書は何ぞ能く一々相符せん。」松蔭先生は松下村塾の弟子達に、こう説いたといいます。行動を起こすのは、現実に対応するものである以上、昔のことを書いている書物通りにやってもダメだ。という戒めが込められているのであります。世界が大きく変化する時代に、昨日までの常識が明日も正しいという保証はどこにもありません。現実から目を背けることなく、常に最善を尽くし、日本の平和をこれからも守り抜いていく為に、一層の努力を怠ってはならないと思います。
日本という国は13歳の少女が国外に連れ去られるということを防ぐことができなかった。これが現実であります。横田めぐみさんを北朝鮮の拉致から、日本は守ることができなかった。私は初当選する前から、30年もの間、拉致問題に取り組んでまいりました。全ての拉致被害者のお父さん、お母さん、肉親の方々が自らの手で、横田滋さんが、そして早紀江さんが自らの手で、めぐみさんを抱きしめる日がやってくるまで、私の使命は終わらないと決意をしています。拉致被害者に関する包括的、全面的調査を約束した北朝鮮が、今月、特別調査委員会を立ち上げました。長い間固く閉ざされていた交渉の窓をようやく開くことができたと考えています。この特別調査委員会には国防委員会や国家安全保衛部といった、国家的な決断、意思決定が出来る組織が前面に出る、かつてない体制となっています。その判断の元、日本がとってきた一部の制裁措置の解除を決定しました。まぁ、しかし、これはスタートでしかありません。スタートでしかないということは、30年間この問題に向き合ってきた私がよく承知をしています。私はこれまで一議員として、小泉内閣の官房副長官、あるいは幹事長、官房長官として、さらには総理大臣として、北朝鮮と長年向き合ってきました。北朝鮮がどういう対応をするか、ということについては、私は誰よりも知っているという自負があります。ここから一層身を引き締めて、関わっていかなければならないと思います。今後とも行動対行動の原則を貫きながら、全ての拉致被害者の帰国という具体的な成果につながっていくよう、全力を尽くしていきます。
先週、私はオーストラリア議会で演説をする機会を得ました。冒頭、70年前の戦争で命を失ったオーストラリアの若者達に心からの哀悼の誠を捧げました。その痛切な反省の元に、日本は平和で民主的な国を作り上げてきた。そのことをまず申し上げました。そして今や、基本的価値を共有する日本とオーストラリアが、歴史の試練に耐え、信頼関係を経済、安全保障といったあらゆる分野での特別な関係へと進化させていくべきだ、こうオーストラリアの議員の皆さん、そして国民の皆さんに訴えました。最大の敵が、最高の友人になることもできる。オーストラリアの皆さんから、心温まる賞賛の声をいただきました。この演説の後、オーストラリアのアボット首相が大勢のメディアを前にして、毅然として、こう語ってくれました。この言葉を最後にご紹介をさせていただきまして、私の講演を締めくくらさせていただきたいと思います。「日本はフェアに扱われるべきだ。70年前の行動ではなく、今日の行動で評価されるべきだ。日本は戦後ずっと世界において、第1級の市民として貢献し、法の支配の元で行動をしてきた。私たちは過去ではなく、今の日本を評価すべきだ。」私は本当に、このアボット首相の言葉を聞いていて、胸が熱くなる思いでありました。まさに「正論」であります。「正論」には国の壁はありません。そして今後一層、こうした評価と期待に応えていきたいと思います。そして、世界を、今日より明日、今年よりも来年、良くなって、より良い場所となるために日本はその責任を果たしていくべきだと、このように思います。一昨年、私たちが政権を取る前、もう日本の人口は減少していく、借金もたくさんある、世界の中で日本の存在も小さくなった、もう日本は夕暮れを迎えている、こんなことが言われていました。しかし正に今、日本は黄昏を迎えているのではないということを、私たちは実感していると思います。私たちが今迎えようとしているのは、新しい朝日ではないでしょうか。そして皆さん、再び、日本が世界の真ん中で輝く国になるために、みなさんと共に全力を尽くしていく決意であります。どうか今後ともよろしくお願いを申し上げます。ご清聴ありがとうございました。
出典:政府インターネットテレビ(http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg10166.html?t=104&a=1)から私が文字起こし
(私の感想)
まず、冒頭の言葉から
周りの反対の声なんて聞かない、というのが、信念のようです。
周りから苦言を呈する人を排除し、同じ考えの人で固めていれば、どんなことになるか。
っというか、今の状況がまさにそれなんですね。。。
前半は経済の話が中心。
そして集団的自衛権の話が出たあたりから、文字にしていたらかなり長くなってしまいました。
まず今回の閣議決定に関しての安倍首相の考えがまとまっていると思います。
多分安倍首相がこれまでに語っている内容のほとんどが詰まっています。
やはり、じっくり読むと、意味がわかりませんが
そしてパプアニューギニアのソマレさんの話。
うぅむ、何が言いたいのかよくわからない。。
パプアニューギニアが親日なのはかつての日本軍のおかげなんだよ、と言いたいのかな?
それから拉致問題の話の後、
最後は、「今の日本を見てくれ」ということでしょうか。
ところで
「私たち政治家こそは、国民の命と平和な暮らし、領土、領空、領海を守っていく大きな責任がある」
この話、原発につなげると、
原発で事故が起きればこれら全てが失われるわけですが、
どう思っているんでしょうね?
新規作成:2014/07/20
最終更新:2014/07/20