福島県視察
2014年05月17日
■安倍首相発言
記者からの次の質問に対する答え
「今日福島を視察した感想をお願いします。また福島県を巡っては漫画「美味しんぼ」で放射能と健康被害を関連付けた表現について問題となっていますが、その受け止めも合わせてお願いします。」
今回で福島の視察は7回目になります。福島の復興無くして日本の再生はなし、福島の復興は安倍政権の最重要課題であります。今回視察をさせていただきましてですね、健康への不安、あるいは放射線への不安、そして風評被害を乗り越えるために一生懸命取り組んでいる皆さんの姿に接しまして、大変感銘を受けました。
今日は福島大学の大学病院にも伺わさせていただいたわけでございますが、県民健康調査の結果ですね、調査の結果は他の3県と違いはなかったということでありまして、放射性物質に起因する直接的なですね、健康被害の例は確認されていない、ということであります。
そしてまた、お米についても自由な作付けができるようになりましたし、また、今日、このさくらんぼ農家も拝見をさせていただきまして、値段もだんだん回復をしてきたということでありまして、着実に福島の復興も前進をしているし、いよいよ福島の復興も新しい段階に入ってきたと、このように思います。今後ですね、政府としては、根拠のない風評を払拭していくためにも、しっかりと、正確なですね、情報を提供していく、分かりやすく提供していく。県民の皆さんが必要としている、国民の皆様が必要としている、知りたいと思っている情報を正確に分かりやすく伝えていくようにですね、まぁ、今までの伝え方でよかったか、ということも検証しながら、正確な情報を出していくことに力を尽くしていきたいと思います。
また、根拠の無い風評に対しましてはですね、国として全力を上げて対応していく必要があると思います。すでに根本大臣の元にあるタスクフォースを開催いたしまして、全省的にですね、検証を対応していきたいと思います。
出典:政府インターネットテレビ(http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg9821.html)から私が文字起こし
(私の感想)
「根拠の無い風評」に対して全力で対応すると言っていますが、
逆に「根拠の無い安全宣言」は是非ともやめていただきたいもんです。
「汚染水による影響は完全にブロックされている」という発言の根拠は無いに等しいです。
これについては繰り返し官邸前ポスターでも指摘してきました。
興味のある方は以下の日付のポスターをご覧ください
2013年9月13日、2013年9月27日、2013年11月8日、2013年11月15日、2013年11月22日、2014年1月17日、2014年3月21日、2014年3月28日
安倍首相は「美味しんぼ」の表現を「根拠の無い風評」と断じているように見えます。
仮に美味しんぼが「根拠の無い風評」と言うならば、それを叩き潰すのではなく、
なぜそのような「根拠の無い風評」が出てきたのか?という点について考察すべきでしょう。
それは国の情報が信頼されていないということの裏返しなのではないか?
なぜ国の情報が信頼されないのか?
考える事はたくさんあります。
それと、メディアの報じ方ですが、なぜ安倍首相のIOC発言について同じように批判・議論しなかったのか?
不思議でなりません。
新規作成:2014/05/25
最終更新:2014/05/25