2014年9月25日 山谷えり子氏 記者会見文字起こし

9月25日に山谷えり子国家公安委員長・拉致問題担当大臣が
日本外国特派員協会で記者会見をおこないました。
冒頭にスピーチをした後、質疑応答がありました。
NHKの記者だけ慰安婦問題の質問をしましたが、
それ以外はほとんど在特会やヘイトスピーチの質問。
全編通して見ると、このNHKの質問が浮く浮く。。
ちなみにこの会見について翌日9月26日の朝刊を調べましたが、
どの新聞にも会見自体触れられていませんでした。
調べたのは以下の6紙です。
読売(13S)、朝日(13版)、日経(13版)、毎日(13版)、産経(14版)、東京(11版S)

今回は、この質疑応答部分を全て文字に起こしました。
なお、元動画はYoutubeにあった
「国家公安委員長、拉致問題担当大臣 山谷えり子(2)」
(http://www.youtube.com/watch?v=zboPrGx89xo)です。
司会者が最初に30分しか時間がない、というようなことを言って始まり、約35分。
海外記者の質問は通訳が訳した日本語を文字にしています。

ちなみに私は、最後のTBSラジオ(ハセガワ氏)の質問でもっと山谷氏の答えを聞きたかったです。
「在特会はどんな団体という認識か?」という番組からの質問に
「同団体については、在日韓国人・朝鮮人問題を広く一般に提起し、彼等に付与されている特別永住資格の廃止を主張するなど、在日特権をなくすことを目的として活動している組織と承知しています」
と回答があったが、「在日特権」とは何を指しているのか?という質問だったのですが、
これに対する山谷氏の回答は
「おそらく在特会のホームページから引用したものをそのまま記しているのだろうというふうに思います」

こらこら、国家公安委員長が、ある団体がどういうものか?と問われて、
その団体のホームページを丸写しってあり得ないでしょ?

さらに周りから声が上がるのですが、時間切れで終了。。
なんでもっと早くハセガワさん質問しないかなぁ。

とにもかくにも本編はここからスタート

0:45
タイムス パリ(?)氏>(通訳)
最近、増木重夫さんについて質問されたかと思うんでございます。彼は在特会と深い関連を持っているということでございますが、この質問が出たときには、大臣は、彼が在特会と関係していることを知らなかったとおっしゃったと思うんでございます。しかしながら、増木氏の方は15年前から大臣を存じ上げているというふうに言っているそうでございます。いろんな疑問がありますので、その疑問を晴らすという意味で伺いたいと思います。何年前から増木氏をご存じなのでしょうか。そして何回くらいお会いされているのでございましょうか。そして、せっかくこの場にいらっしゃっているのでございますので、在特会についての気持ちをはっきりと申し上げていただけますでしょうか。つまり、こういうような組織は認められないとか、容認できないというお気持ちであるかどうかについてお話いただけますでしょうか。

山谷氏>
私は選挙区が全国でありまして、たくさんの人々とお会いを致します。その増木さんという方が、在特会の関係者ということは存じ上げておりません。

タイムス パリ(?)氏>(通訳)
何回お会いされていますでしょうか?そして最初にお会いされたときはいつだったんでございましょうか?

山谷氏>
それはですね、記憶にありませんね。何回とか何年前というのは。たくさんの人といろんな機会にお会いをしながら、いろいろな意見を聞いてきているところであります。

タイムス パリ(?)氏>(通訳)
そして、その質問の後半だったんでございますが、在特会の価値というというんでしょうか、在特会が訴えるような政策に反対されましたでしょうか?

山谷氏>
あの、一般論として、いろいろな組織について、コメントをするというのは適切ではないというふうに考えております。

4:43
(?)氏>(通訳)
同じテーマになるわけでございますが、ちょっと言い方を変えさせていただきます。
国連、よく大臣のお話に出てくる国連もそうでございますし、米国の国務省もそうですし、また大臣がご担当されております警察庁もそうなんでございますが、この3つの組織はすべて、在特会はこれは憎悪、ヘイトクライムのグループであると指摘されているわけでございます。つまり、彼達は差別的な気持ちを扇動しまして、在日韓国人、朝鮮人に対する差別を促すような組織であるというふうに言っているわけでございます。やはり、警察庁のトップといたしまして、はっきりとこの場でやはりこのヘイトクライム、ヘイトスピーチなどは、こういう差別的な行為は、絶対に許すべきではない、人種差別はよくないというようなことをおっしゃっていただきたいと思うんでございますが、いかがでございますでしょうか?

山谷氏>
あの、さきほど「サインを」とお願いをされまして、私は「和をもって尊しとす」というふうに揮毫をさせていただきました。日本というのは「和をもって尊しとする」ひとりひとりの人権を大切にしてきた国柄でございます。そしてヘイトスピーチに関しましては、特定の集団や人々に対して、非常に差別的な決め付けをしたり、また名誉毀損をしたり、あるいはですね、侮蔑的な感情を煽ったり、憎悪の感情を煽るということでですね、それは誠によくない。憂慮に耐えないことであります。
そして、昨今の日本で、ヘイトスピーチをする人、そしてそれにまた反対する人々との間で暴力的な行為すら起きている、遺憾に思っております。
警察といたしましては、必要な警備をおこない、そしてまた、違法行為があれば、法と証拠にもとづいて厳正に対処していかなければならないと考えております。

9:58
フリーランス 田中氏>
大臣は、「週刊文春」との記者のインタビューで「在特会は知らない」と答えられております。そして今のイギリスの記者の質問に対しても、幹部とはいつごろ付き合いがあったかとか、名前もしらない、とおっしゃいました。それで、警察行政のトップが務まるのでしょうか。今これだけ、国連から問題にされている団体のことを知らなくて、警察行政のトップが務まるのでしょうか。それこそ辞任に値しませんでしょうか?

山谷氏>
ヘイトスピーチ、ヘイトクライムに関しましては、さきほども申しましたが、憂慮にたえない、遺憾に思います。平和で愛し合う世の中を作りたい、そんな21世紀を作りたいと思う多くの人々、私も当然でございますが、それに対するチャレンジだと思っています。
週刊誌のやりとりに関しましては、事実ではございません。

13:00
フランスのアルジーエル放送(?) ジョー氏>(通訳)
慰安婦問題について伺いたいと思います。
朝日新聞の記事が出ましてから、日本の右翼系のメディアというのが非常に強く朝日新聞を攻撃している訳であります。私から見ますと、これはやはり政治的な背景があるのではないかと思います。政府の方からこのような動きを促しているのではないかというふうに感じております。それによってメディアが自己牽制っていうんでしょうか、あんまり自由に物事を書かないようになるのではないかというふうに感じております。そしてまた圧力をかけて朝日新聞の社長の辞任を促しているのではないかと思います。こういう背景において質問をさせていただきますが、日本の国において、報道の自由の状態というのはどう思いますでしょうか?

山谷氏>
日本はですね、報道の自由がある国だと、私は考えております。
私も元記者といたしまして、真実が明らかになっていくことを望みます。

15:20
国民新聞 フジタ氏>
私からしますとですね、朝日新聞の記者とは言いませんが、日本には、日本を非常にヘイトしているんじゃないかと

<司会者から"Mr.Fujita ..“>

国民新聞 フジタ氏>
思うような、あるいは日本をヘイトしているんじゃないかなぁ、と思うような外国特派員がですね、いたりしますが、こういった方々も取り締まっていただけるんでしょうか?

山谷氏>
言論の自由とひとりひとりの人権は守らなければならないと考えています。

16:39
NHK カワダ氏>
拉致問題担当大臣として山谷大臣にお伺いします。
今日政府の方が29日に日朝の協議をおこなうということを発表されましたけれども、北朝鮮側からは初期段階を越える結果というのは今のところ出せないということを言っていますけれども、日朝の政府間協議の場でどのように北朝鮮側に姿勢を問いただしていくのかということをお伺いしたいのが1点とですね、
あともう1点、今回は結果、第1回の報告じゃないのかもしれないですけれども、一方で北朝鮮側としては先日ソン・イルホ大使もですね、発表というか、日本側に提示するという準備が出来ているという趣旨の発言をしてますけれども、もし4つの分科会がある中で拉致以外について北朝鮮側から提示された場合ですね、日本政府としてはどのように対応されるかということを教えていただければ、この2点でお願いします。

山谷氏>
拉致問題担当大臣としてのスピーチを頼まれて今日ここに参りまして、拉致問題の質問をいただきましてありがとうございます。
最初の報告は夏の終わりから秋の初め頃ということでございましたが、先日の報告というよりも、連絡ですね、「初期段階であるからそれ以上のことは言えない」というような、それはですね、とても報告とは言えるものではございません。そのような連絡を受けまして、日本といたしましては、「それは一体どういう意味なのであるか?調査の内容、いろいろな分科会での作業、そしてどのくらい開いてどういうことを今、プロセスの中でやっているのかどうか」ということを当然聞かなければならないわけでございます。北京の大使館ルートを通じて、そのことを申し入れて参りましたところ、9月29日中国の瀋陽において、日本の外務省伊原アジア大洋州局長と、そしてソン・イルホ大使がですね、会合を開くということがセッティングされているという状況であります。でありますから、どのようなやり取り、あるいは北朝鮮側の回答が来るか、今はまだ分からない状況ですので、予断を持って何かということをですね、この場でお話しするというのは難しい状況にございます。

22:40
フリー 江川氏>
またヘイトスピーチの方に戻って申し訳ありません。
先ほどからいろいろお話になりましたけれども、現状ではですね、警察がヘイトスピーチをしている人たちを守っているかのように見える映像、あるいは、まったく無抵抗の老人をヘイトスピーチをしている人たちが殴る蹴るの暴行をしているのに、警察官がとくに取り締まる様子もない映像がインターネットで流れて、これが日本のイメージを著しくそこなっていると思います。そういう現状を踏まえて、警察を監督する大臣として、こういったヘイトスピーチの問題に関して、警察がきちっと対応していくと、現行法でできる限りのことをやっていく、というお考えは、ここで披瀝していただけるでしょうか。

山谷氏>
私もですね、その、いろいろなグループがぶつかっているという映像をですね、いくつか見ております。で、違法行為があればですね、暴力行為、違法行為があれば、当然ですね、法と証拠にもとづいて、厳正に対処しなければならないというふうに思っております。警察を督励してまいりたいと思います。

26:20
ドイツ (?)氏>(通訳)
先ほどの話を聞いておりますと、先ほどの問題人物について、お会いされましたけれど、概要についてはよくわからない、あるいは彼の組織についてはよくわからないというお話があったと思うんでございますが、しかしながら大臣は警察組織のトップとしてご活躍されている訳でございますので、警察組織のトップの方は、やはりこういう問題の組織、特にその右翼団体について、あらゆることを知っておくべきではないかと思うんでございますが、いかがでしょうか。つまり、それを知らなかったとおっしゃるのは、これは問題の行動ではないでしょうか。

山谷氏>
知らなかったとは言っておりません。ですから、週刊誌の書きぶりは正しくなかった、というふうにさきほどお答えをいたしました。ヘイトスピーチ、ヘイトクライムというのは良くないことだ、ということも申しました。そして、違法行為があるならば、法と証拠にもとづいて、警察としては厳正に対処していくべきだと考えております。

<司会者から”..very short, You may ask question ..“>

29:00
TBSラジオ ハセガワ氏>
先日ですね、番組のほうから書面で山谷議員にいくつか質問させていただいて、書面でお答えをいただいたものがあるんですけども、そのなかで、「在特会につきまして、どのような団体だという認識をお持ちですか?」という質問をさせていただいたのですが、それに対するお答えがですね、「同団体については、在日韓国人・朝鮮人問題を広く一般に提起し、彼等に付与されている特別永住資格の廃止を主張するなど、在日特権をなくすことを目的として活動している組織と承知しています」とそういう風にお答えいただいているんですけれども、この場合の在日韓国人、朝鮮人問題、ならびに在日特権というのは何を指してらっしゃるのかというのを教えていただきたいと思います。
そしてもう1つ先ほどから。。

<司会者から"No Mou Hitotu ..“>

山谷氏>
本当にこのところですね、たくさんの取材をうけて、たくさん回答をしております。今ですね、お読みになられた部分は、おそらく、全体をお示しくださっていないので、ちょっと確かではありませんけども、今お読みになられた部分は、おそらく在特会のホームページから引用したものをそのまま記しているのだろうというふうに思います。ということであります。

(マイクが入っておらず聞きにくいですが。。
ここで会場内の誰かが、何かを質問しようとし、
司会者が「もう時間が来ている」「彼女は別な予定がある」というようなことを言うようなやり取りがあります)

(先の発言を通訳が英語に訳した後)

山谷氏>
あのその在特会が言っている在日特権というのが詳しくは何を示すのか。在日特権というですね、定義というものは、そりゃいろいろなグループがいろいろなことをカギカッコで言っているんだと思いますが、法律やいろいろなルールにもとづいて特別な権利があるというのはですね、それはそれで、私が答えるべきことではないと思っています。

(「大臣が在日特権があると認めた回答ですよ」という声もしますが、ここで時間切れ)

最後に
山谷氏>
拉致問題の解決の為には国際連携が大切でございます。どうぞ皆様お力をお貸しいただければと思います。
ありがとうございました。