靖国発言で賛同の拍手??

站谷 幸一氏の記事「産経新聞の大本営発表:アジア安保会議で靖国に拍手という誤報」
アゴラ(言論プラットフォーム)の記事
を見て、気になったので実際に調べてみました。
まず5月31日付産経新聞の記事の一部
私、実は産経新聞購読してるんですが、実際の紙面を見ると1面トップ記事です。
そして記事のタイトルは「首相の靖国参拝 会場に賛同の拍手」

安倍晋三首相が30日、アジア安全保障会議(シャングリラ対話)で自身の靖国神社参拝について「国のために戦った方に手を合わせる、冥福を祈るのは世界共通のリーダーの姿勢だ」などと語り、会場が拍手に包まれる一幕があった。
 講演後の質疑で、出席者の中国人男性が昨年の首相の靖国神社参拝について「先の大戦で日本軍に中国人は殺された。その魂にどう説明するのか」と質問したのに答えた。
 首相は「法を順守する日本をつくっていくことに誇りを感じている。ひたすら平和国家としての歩みを進めてきたし、これからも歩みを進めていく。これは、はっきり宣言したい」とも述べた。

アジア安全保障会議での問題の質疑応答は動画で確認しました。
全文は本館をご覧下さい
本館では全て文字に起こしているので詳細はそちらを見ていただくとして、
質問は、
「靖国参拝で国のために亡くなった方の魂に祈ったというが
 日本軍に殺されたアジアの人々の魂にはどういう態度を示すのか?」
というような感じです。(英語なのであまり自信ありませんが。。)
ちなみにこの人の質問では産経新聞の言うように「中国人が殺された」と中国人のことだけ言ったわけではなく
「there is also millions of millions of people in China, Korean and many countries in this region have been killed by Japanese army」
と言っています。

それに対して安倍首相の答えは大きく3つ
(後の議論用に勝手に番号を付けました)

(1) 国のために亡くなった方に手を合わせるのは世界共通のリーダーの姿勢
(2) 不戦の誓いをした
(3) ひたすら平和国家としての歩みを進んできた日本はこれからも平和国家としての歩みを進めていく、とここではっきり宣言する

そして、この3つを言い終わったところで会場から拍手が起きていました。
産経新聞記事で言うような「会場が拍手に包まれる」というほどではない、と個人的には思いましたが、
人によって受け止め方は違うので置いておきます。

問題は、何に対しての拍手だったか?
という点ですが、素直に話の流れを見ると、先の3つのうちの(3)に対してのものです。

産経新聞の記事は

(1)などと語り、会場が拍手に包まれる一幕があった。
(3)とも述べた。

という構成ですが、これは明らかに誤りです。
「首相の靖国参拝 会場に賛同の拍手」というタイトルに至っては
誤報というよりねつ造に近いようにも思えます。

正しくは
「(1)(2)(3)と語って、まばらに拍手」
これじゃ記事にならないか。。。
でも、これが事実です。