ニコニコ超会議3(角谷浩一氏と安倍首相対談)
2014年04月26日
■角谷浩一氏と安倍首相対談
角谷氏>懸案の日米首脳会談が終わりました。ちょっと落ち着いたとこでしょうかね?
そうですね。まぁ、普通首脳会談というのはあらかじめストーリーも結末も決まってるんですが、この首脳会談自体でいろんな事を議論して決めていくという首脳会談でした。まさにアジア太平洋地域の平和と繁栄を確保する上で、日米の同盟が主導的な役割を果たしていく、このことを世界に示す事ができたんじゃないかな、と思いますね。
角谷氏>いろいろ言われますけど、オバマさんってのはどんな人なんですか?
オバマ大統領はですね、えぇ、まぁ非常にビジネスをサクサクっと進めていくタイプの人なんですね。ですから、しばらく雑談をしたり、よもやま話をして本題に入るというよりも、とにかく時間を大切に、いきなり本題に入っていく、そういう意味では、今回日米間で話すべき課題が多かったですから、アジア太平洋地域のこと、北朝鮮のこと、あるいは中国のこと、ウクライナのこと、TPPも含めてね、まぁ、ですから、そういう意味では非常に今回たっぷり仕事ができたな、と思います。
角谷氏>同時に、じゃぁ日米の、そしてオバマさんと安倍さんの信頼関係もがっちりというふうに見ていいんですか?
信頼関係の上にですね、えぇ、両国の関係は、様々な課題がありますが、解決をしていくことが出来ると思います。そういう意味におきましては、信頼関係、信頼というのは応えていく事が必要ですから、我々もできることはやっています。今回も米国も私たちの要望に応えてですね、ウクライナもそうですが、アジアにおいても、力を背景とした現状変更、それは許さない、反対する、ということが明確になりましたし、尖閣も含めて、安全保障条約の第5条、この施政権下にあるところは対象になりますよということが明確になりましたし、集団的自衛権の検討についても、きっちりと歓迎と支持の表明があった、オバマ大統領も応えてくれたと、思います。
角谷氏>そして、今日は、もちろんニコニコ超会議に来てくださるという事の前に、労働者の祭典、メーデーに13年ぶりに安倍さんが行ったということでしたけれども。
小泉総理は当時メーデーの集会に出たんですが、私は初めて。実は代々木公園、私の自宅に近いものですから、シュプレヒコールはよく聞いてたんですが、実際に行ったのは初めてだったんですね。
角谷氏>どうでしたか?
まぁ、割とのどかな雰囲気がありましたね。
角谷氏>さて、消費税が上がりましてね、それで、今、若い人たちが今日もたくさん来てくださっていますけれども、就職の不安だとか、生活の不安だとか、若い人たちはいろいろやりたいけれども、ちょっとまだまだ不安がたくさんある。今日も安倍さん、メーデーで「景気回復の実感」という言葉を使いましたけれども、若い人たちに向けて、社会の中でどうやって関わっていったらいいか、安倍さんからアドバイスがあればお願いします。
あの、若い皆さんの中でですね、仕事から離れる方々もおられますし、仕事を失う人もいます。フリーターの方もおられますね。そういう皆さん、また仕事を始めようと思ったとき、なかなかですね、一気にはいけません。そこで今、トライアル雇用制度、これを大きな企業だけではなくて、中小企業にも広げまして、じゃ、もう一回始めてみようかなと思う皆さんのチャンスが広がるようにしていきたいと思いますし、やっぱりなんかキャリアアップをしていきたい、新たに何か身に付けていきたい、という皆さんのためにですね、この国会で雇用保険法を改正をして、そういう皆さんへの支援をですね、さらに充実をいたしました。是非、そういうことも活用してがんばってもらいたいと思いますね。
角谷氏>わかりました。チャンスをたくさんの人たちに与えたい、ということ、それから様々なセーフティーネットも作って、いろいろなチャンスを若い人達に与えたいという事に対しては法律でもサポートしていくと。
そうですね。あの、大分、産業や社会の成り立ちが変わりましたから、若い皆さんのニーズ、要望も多様化しましたんでね、そうしたものに対応できる仕組みにしていきたいと思っています。
角谷氏>まぁ、そういう意味では、たくさんの若い人のエネルギーはいろんな所に満ちあふれていると思いますしね、才能もいっぱいあると思うんですよ。それをどうやって生かしていくのか、やっぱ、政治が焚き付けてもらいたいことがいっぱいあるような気がするんですけどね。
これは若い皆さんのですね、才能を生かす事ができるかどうかに、私は、日本の未来はかかっているんだろうな、世界は正にそういう競争に入ってきていると思いますね。ですからその、労働についても、もう少し柔軟な働き方が出来るようにしていく事が、間違いなく若い皆さんにとっても、プラスになっていくと思いますし、一時的にくじけたみなさんもですね、再び立ち上がってがんばろうと思えるように、そういうセーフティーネット、あるいは支援をしていく。意欲のある皆さんがですね、その意欲をうまく生かしていく事ができるようにしていきたいなぁと思いますね。
角谷氏>まぁ、そういう意味では、いろいろなチャンス、それから意欲を生かす、いろんな仕事があったり、いろいろなチャレンジの仕方があるんだ、ということを、そのたくさんの若い人の才能の多様性をね、生かしてくれるように。。。
基本的に、それを生かしていくためにもですね、経済を良くしていかなくてはですね、チャンスは増えない。ですから、そういう意味においては、3本の矢の政策によって、間違いなく良くなっているんですね。昨年の10-12月は一昨年の10-12月よりも2.6%成長していますし、有効求人倍率、リーマンショック後はですね、0.42倍に落ちたんですね、0.42倍というのは、2人の求職者に対して1人分以下の職しかないという状況だったんですが、私たちの政策でやっとですね、1人の求職者に対して1人分の職があるという、1倍以上になりました。本当はもっと良くしていきたい。これがもっともっと、求人の方が多くなっていけばですね、間違いなく給料も上がっていくと思いますし、実際、この4月からですね、これは連合の平均によってもですね、大体6400円、10年では最高の賃上げになってますから、まだまだ「俺んとこはまだだよ」と思っている皆さんもおられると思いますが、もっともっとこれから広げていく事が私たちの仕事だろうというふうに思います。
角谷氏>となると、やっぱり、もう少しがんばれば、なんとかなると、こんなとこまで来てますか、日本は?
もうちょっとですね。デフレ脱却、今、デフレではないという状況にはなりました。こっから脱却をしていきたいと思います。
角谷氏>最後に安倍さんからメッセージをいただけますか?
安倍政権は、まずは経済最優先で取り組んでいきます。今年よりも来年、生活が良くなったな、あるいは給料が上がったな、そう思ってもらえるような日本を作っていきたいと、こんなように思います。幸い、今日はお天気ですね。この連休、どうやら割と天気がよさそうです。天気になるってことでも、これ、景気には大きなプラスになってきますね。そういう意味においても、とにかく、景気が良くなって、みんながウキウキできるような、そういう日本を作りたいと思います。
出典:Youtubeの動画から私が文字起こし(http://www.youtube.com/watch?v=qcXBWunjFN0)
(私の感想)
はぁ。。。
まぁ、対談相手の質問内容についてはどうこう言いますまい。
安倍首相が原稿無しで話をする場面というのは、本音が見えやすいという意味で、できる範囲でチェックしようと思っており、
今回はイベント内容的に必ず誰かがYoutubeに上げているはず、ということでチェックしました。
まずは生データとして保存する意味で全文を文字にしました。
最初のオバマ大統領はビジネスライク、というのはただオバマさんが安倍さんと話したくなかっただけなんじゃないの?と思ったりもしますが。。
それ以降、労働と経済の話題になります。
この対談から見えるのは、問題を安倍首相が考えるときに「安倍首相がどこを見ているのか?」ということだと思います。
労働の話題で言えば、仕事が無いのは頑張らない労働者の方が悪い、というのが裏に透けて見えます。
何かしらの理由で働けなくなってしまった人、そして働けない人に対する配慮は全く見えません。
さて、自民党ブースでの演説もありまして、こちらも文字にしております。
(なんだか疲れた。。)
新規作成:2014/04/27
最終更新:2014/04/27