安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会
2013年12月17日
■冒頭あいさつ(一部)
今日、軍事技術が急速に進歩し、また、強大な軍事大国がきびすを接する中、我が国を取り巻く安全保障環境はますます厳しさを増しています。その中で、本当に日本が個別的自衛権だけで、国民の生存を守り国家の存立を全うすることができるのでしょうか。弾道ミサイルなどの脅威が容易に国境を乗り越えて瞬時に我が国にやって来る時に、他国と共に守り合うという集団的自衛権が本当に必要ないのでしょうか。
我が国は、1956年に国連加盟を果たしましたが、それ以来一貫して、防衛力整備及び日米同盟強化と共に、国連への協力を安全保障政策の柱の一つとしてきました。憲法前文で国際協調主義を掲げ、第98条で国際法遵守義務を掲げる日本が、国連の集団安全保障措置への参加に消極的な姿勢をとることで良いのでしょうか。
これまで、我が国は、我が国が強みを発揮できる後方支援等についても、我が国独自の考えに基づき、その在り方を抑制してきました。日本がPKOに派遣している要員は現在約400名であり、世界で40から50位程度にすぎません。しかし、憲法前文で掲げる国際協調主義の下では、我が国は、今まで以上に積極的に、他国と共に国際秩序を支えるべきではないでしょうか。
出典:首相官邸ホームページ(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201312/17anpo.html)
(私の感想)
本当に軍事力だけで国民の生存を守る事ができるのでしょうか?
安倍首相のいう「積極的平和主義」と憲法前文を同列に並べて述べていますが、安倍首相は憲法を読んだ事あるのでしょうか?
これまで何度も引用していますが、憲法前文には
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
と書いてあるんですけどね。
新規作成:2013/12/22
最終更新:2013/12/22