総理年頭記者会見
2014年01月06日
■原発
CBCの松本氏の質問
『原発への対応について伺います。中部電力が計画断念を表明した三重県の芦浜原発計画を含めて、原発の新増設を今後進めていくのかどうか、総理のお考えをお聞かせください。』
原発については、再生可能エネルギーや高効率のLNG、石炭、さらには徹底した省エネルギーの推進など、エネルギー源の多様化を図りながら、可能な限り依存度を低減するというのが基本方針であります。
独立した原子力規制委員会によって、世界最高水準の新しい安全基準が策定されました。まずは厳格な新安全基準を乗り越えた原発について、その再稼働を判断していくことになります。原発の新増設につきましては、現在のところ全く想定していません。今、申し上げたとおり、まずはエネルギー源の多様化と、既存の原発の再稼働の判断に集中していく考えであります。
(私の感想)
ずーっと言っていますが「世界最高水準の安全基準」って何なんでしょう?
まだ福島第一原発の事故原因も分かっていないのにどうやって世界最高水準と言えるのか、全く理解できません
細かい話ですが、そもそも「安全基準」じゃなくて「規制基準」ですからね
つまり、安全を保証するものではないってことです。
このままだと「規制基準」を満たしただけで再稼働を判断し、しかもその責任は誰もとらないということになってしまいそうです。
そもそも原発で何かあったときの責任の取り方なんてないと思いますが。。。
■外交・憲法
時事通信の纐纈氏の質問
『外交と憲法についてお伺いしたいと思います。
総理は昨年、靖国神社を参拝され、そして中国、韓国に自身の姿勢を直接説明したいというふうにおっしゃっています。ただ、これまで対話を呼びかける具体的なアプローチはありませんでしたけれども、これに関して今日、韓国の朴槿恵大統領は、日韓首脳会談に向けた十分な準備をすべきだということで、日本側への歩み寄りを求める発言もされています。今年その中韓といつごろの会談を目指し、どのようなアプローチをされるお考えでしょうか。
また、総理が進める外交安全保障政策は、中韓の反発もあります。さらにその憲法解釈の変更、改正には両国との外交も密接に絡んでいく中ですけれども、こうしたものをどうやって進められるお考えでしょうか。』
中国、韓国と対話を図っていくことは、この地域の平和と安定にとって極めて重要であると考えています。首脳会談においては現時点において見通しがあるわけではありませんが、困難な課題や問題があるからこそ、前提条件を付けずに首脳同士が胸襟を開いて話をするべきだと、こう考えています。
靖国参拝につきましても、談話で示した私の真意をぜひ直接誠意を持って説明したいと考えています。
そして、今、御質問にございましたが、対話を求める直接的なアプローチは現在行われていないということでありましたが、私は常に対話のドアは開かれている。ぜひ日中首脳会談、そして日韓首脳会談をやりたい、こういうオープンな場で申し上げております。これこそまさに直接的なアプローチではないかと、こう思うわけでありますが、ぜひ前提条件を付けることなく、胸襟を開いて首脳間で話し合いを行っていく。こういう同じ姿勢を中国側、韓国側にもとっていただきたいと考えています。
そしてまた、憲法をめぐる問題については制定から既に68年になろうとしている今、時代の変化を捉えて、解釈の変更や改正に向けて国民的な議論をさらに深めていくべきであり、中国、韓国を含む諸外国に対しても丁寧に説明をしていきたいと、このように考えておりますし、今、安倍政権で進めている積極的平和主義についてもしっかりと説明をしていけば、必ず私は理解をしていただけると確信をしております。
(私の感想)
「しっかりと説明をしていけば理解してもらえる」というのをよく聞きますが、
じゃぁ、今説明してみてよ、と思う訳です。
そもそも、今の安倍首相の態度って、
「説明してやるから、そっちからアプローチしてこいよ」って言っているように見えるのですが。。
一度逆の立場だったらって想像したほうがいいと思います。
例えば、今の中国の軍拡について中国側が「説明すれば理解してもらえると確信している」
「いつでも会談の扉は開いているので前提条件なしで話をすべきだ」と言ったとしたら
安倍さんはこちらから「前提条件なしで会談してください」って言うんですかね?
本気で対話したいと思っているのか甚だ疑問です。
出典:首相官邸HP(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0106kaiken.html )
新規作成:2014/01/12
最終更新:2014/01/12