衆議院予算委員会第21号
2013年04月09日
■憲法
(民主党 後藤 祐一 氏との質疑中)
憲法が成立をしてこの方、なかなか憲法改正の議論が盛り上がってこなかった。自由民主党についても、綱領として憲法改正を掲げていたわけであります。しかしながら、党内においてもなかなか盛り上がってこなかった。
それはなぜかといえば、これはやはり無理なんだろうと、頭からみんなそう考えざるを得ない状況があったんですね。いわば、衆参でともに三分の二をとった政党はないわけでございますし、事実上これはもう不可能であろうということになると、国民の皆さんも、そもそも自分たちが投票するチャンスはないだろう、こう思ってしまったところにあるんだろう、こう思うわけであります。
そこで、やはり憲法について国民みんなで考えて、今の憲法のままでいいという投票をしようということでもいいわけでありますが、今、世論調査の結果、何らかの形で憲法について自分の意思表示をしたいという人は八割近くいるわけでありますから、そうであるのであれば、国民投票をする機会を国会の中で閉じ込めてしまってはいけないというのが我々自由民主党の考え方でありまして、まさに憲法を国民の手に取り戻すという意味において、憲法九十六条を改正して、三分の二から二分の一にする。
しかし、その後国民投票があるわけでありますから、国民投票で二分の一の国民が賛成しなければ憲法改正ができないということになるわけでありまして、二分の一以上の国民が変えたいと思っていても、三分の一をちょっと超える国会議員が反対すればできないのはおかしいと考える方が常識ではないのか、私はこのように考えるところでございます。
出典:衆議院HPの議事録
(私の感想)
国民の多くが「原発いらない」という意思表示をしているのを完璧無視しておいて、何を言ってんでしょうか。
2012年におこなわれた原発比率についての討論型世論調査やパブリックコメントの結果は「即時原発ゼロ」が多くを占めていたはずです。
むしろ、国民の多くは「原発」について自分の意思表示をしたいと思っているのでは?
この国民投票する機会を国会の中で閉じ込めてしまってはいけない、とは思わないのでしょうか。
それと「国民投票の二分の一」というのは「国民の二分の一」とは意味が違いますからねぇ。
国民投票の方は法律でいくらでも定義できるもんです。既に成立している国民投票法の問題点もいつか考えたいと思います。
今回は自民党憲法草案の話も出てくるんですが、省略。
新規作成:2013/09/25
最終更新:2013/09/25
(旧ブログ初掲載:2013/06/09)