参議院国家安全保障に関する特別委員会
2013年12月04日
■特定秘密保護法案
(日本共産党 井上 哲士 氏との質疑中)
井上氏
山田洋次さんらが呼びかけた映画関係者の反対する会には、宮崎駿監督や吉永小百合さんなど二百六十四人が賛同しています。ノーベル賞受賞者の益川敏英さん、白川英樹両氏を始めとした学者の会の賛同者は二千人超えました。そして、国連人権高等弁務官も、どんな不都合な情報も政府が秘密に指定できるようになる、こういう懸念を表明しております。
総理、デモをテロと同一視した幹事長のように、こういう国民世論を敵視するつもりですか。先ほど、どこかの段階で採決をすると言われましたけれども、こういう国民の声を無視して採決をする段階にあると、そういうお考えですか。
かつてPKO法案を成立をさせた際にも様々な議論がありましたし、そうした民間の方々から反対の声もありました。しかし、結果としては、まさにその結果、日本は世界において世界の安全と平和のために大きな貢献をしているわけでございまして、あのときの反対論は何だったのかなということであります。
(社民党 福島 みずほ 氏との質疑中)
国会での議論について
国会においては、これはかなり議論がなされてきたと、こう思うわけでございまして、十二点の論点においても修正がなされているわけでありまして、建設的な修正もなされているわけでありまして、この委員会だけではなくて、NSCの法案を議論している際にもかなりこの法案についての時間を割いて議論をしてまいりました。私も質問を受けたわけでございまして、そして、この委員会において野党の皆様からも御提案をいただきながら修正案をまとめたことは極めて有意義ではなかったかと、こう思うところでございます。
ツワネ原則について
この委員会において何回も御指摘をいただきましたので、概要は拝見させていただいたわけでありますが、このツワネ原則については私的機関が本年六月に発表したものでありまして、現時点でその意義について評価することは適切ではないと考えています。
出典:参議院HPの議事録
(私の感想)
特定秘密法案に対して様々な人々が反対声明を出しましたが、安倍首相には"全く"届いていません。
そういう声明を安倍首相がどのように受け取っているのかは井上氏の答弁から分かります。
そしてツワネ原則について、衆議院の特別委員会でも同じことを言っていますが、
「私的機関」が発表したものとしてバッサリ無視しています。
安倍首相自身が作っている「私的諮問機関」は尊重して、70ヶ国以上500人を超える専門家がまとめた「ツワネ原則」は無視。
自分の意見に合う意見しか耳に入らない安倍首相の姿勢がよくわかります。
新規作成:2013/12/31
最終更新:2013/12/31