福島第一原発視察
2013年09月19日
■職員激励
皆様連日お疲れさまでございます。安倍晋三です。○○(発災?)以来、事故の収束、そして対策、対応、そしてまた廃炉に向けて様々な対応、そして汚染水対策等、日々起こる様々な事態に対応するために、この厳しい状況の中において、全力を尽くしておられる事に対しまして、まず感謝を申し上げたいと思います。
もちろん日々、国民の皆様からも厳しいご指摘、お叱りもあります。そういった厳しいご指摘に対して対応するために全力を尽くしていただきたいと思いますし、そして同時に裏を返せば、皆様への○○(喝采?期待?)であろうと、このように思うところでございます。しっかりとこの国民の皆様方の声に答えていただきたいと思います。
私は先般、ブエノスアイレスにおきまして、ある1人のサッカー少年の話をいたしました。彼は外国のサッカーの選手からもらったボールを大切そうに私に見せたわけであります。このボールは彼にとってただのボールではなくて、正に彼にとっては希望だと思います。今日も恐らくその少年はこの福島の青空のもとサッカーボールを元気に蹴っているのだと思います。そしてこの少年は復興と、さらには未来を見つめています。彼らの安全に私は総理大臣として責任を持っています。そして私は皆様と共にこの責任をしっかりと果たして参りたいと、このように思います。
福島をよみがえらせていくためにも○○(皆様?)にはよろしくお願いします。私も先頭に立ってまいります。共にがんばってまいりましょう。よろしくお願いします。ありがとうございました。
■記者会見
記者からの次の質問に対する答え
福島第1原発の汚染水問題が国際的に注目をされております。
このタイミングで訪問された理由、
そして実際に現場を視察されまして、貯蔵タンクやアルプスの方も見て回られたかと思うんですけれども、この汚染水問題解決の障害や課題について今後どう取り組まれるか、ということと、
影響が完全にコントロールされているというふうにお思いになったかも含めてですね、
ご意見、お考えをお聞かせください。
本日、福島第1を視察する事は当初から決まっておりました。私は就任以来、月に1回のペースで被災地を訪問しておりますが、今月は福島を、そして第1原発をですね、訪問するということは決めておりました。さらにですね、先般、ブエノスアイレスにおいて、健康への被害はない、安心してもらいたい、ということを世界に向かって発信をしたわけでございます。そういう観点からもですね、今回視察をしたところであります。
視察をいたしまして、国民への影響、これを阻止をするためにですね、非常に過酷な状況の中で一生懸命作業をしている皆さんの姿を目の当たりにしまして、やはりしっかりと国が全面に出て、我々も責任を果たしていかなければいけないと、この思いを新たにしたところであります。政府としてはですね、既に中・長期ロードマップをですね、策定し、さらに汚染水問題に対する基本方針を決め、2020年に向けてのロードマップを作っているわけであります。このロードマップをですね、しっかりと着実に実行していく考えであります。
同時にですね、福島の近海においてはモニタリングをおこなっております。その結果ですね、既に私がブエノスアイレスでお話をいたしましたように、この汚染水の影響はですね、湾内の0.3平方キロメートル以内の範囲において完全にブロックされているわけであります。このことをしっかりと申し上げながらですね、福島に対する風評被害、これを払拭をしていきたいと考えております。今日、ここにやって参りまして、東京電力に対しまして、まず汚染水対策をですね、優先してちゃんと取り組んでもらいたい、その上において3点要請をいたしました。
まず、第1点でありますが、廃炉に向けて安全対策に万全を期すために現場の裁量でですね、使用できる資金をですね、予算をですね、しっかりとその枠を確保するように要請いたしました。
そして、2番目でありますが、しっかりと期限を決めて汚染水をですね、浄化をするということを要請をいたしました。
そして、3点目はですね、この事故対処に集中するためにも停止をしている5号機、6号機の廃炉を決定してもらいたい、こういう要請をいたしました。そして、それに対して広瀬社長からは、まず最初のですね、資金の問題についてはですね、既に引き当てている1兆円にプラスして1兆円を確保していくということでありました。
そして2番目については14年度中にですね、汚染水をですね、浄化をしていくということで、浄化を完了していくということでありました。
そして3番目についてはですね、5号機、6号機の取り扱いについてはですね、取り扱いの判断を年内にするということであります。
いずれにせよ、この事故の処理、汚染水の処理、についてはしっかりと国が全面に出て、私が責任者としてですね、対応していきたいとこのように考えております。
出典:私が政府インターネットテレビ(http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg8503.html )から文書化
(私の感想)
報道では比較的5,6号機の廃炉が大きく取り上げられていましたが、まだ「汚染水の影響は完全にブロック」って言っていますね。
2013年9月27日の官邸前での展示ポスターでも紹介していますが
官邸前展示ポスター
そもそも、安倍首相が根拠としている海洋のモニタリングデータは、専門家から数々の問題点を指摘されています。
安倍首相、侵略の定義については「学問的なフィールドにおいて様々な議論がある」「政治家としてそこに立ち入ることはしない」(2013年5月8日参議院予算委員会)なんていって、自分の意見をはっきり語らないくせに
今回のような科学的な学問フィールドについては偏った立場にがっちり立つのですねぇ。。
新規作成:2013/09/29
最終更新:2013/09/29