総選挙後記者会見
2014年12月24日
■冒頭発言
まずは冒頭発言の一部から
今回の総選挙では、外交・安全保障政策についても大きな争点となりました。地球儀を俯瞰する外交を進め、国益を確保する。そして、国民の命と幸せな暮らしは断固として守り抜く。その決意に揺らぎはありません。
現在、7月に閣議決定した基本方針に基づき、来年の通常国会に向けて、切れ目のない安全保障法制の準備を進めています。
デフレ脱却、社会保障改革、外交・安全保障の立て直し。どれも困難な道のりであります。私は全身全霊を傾けて、戦後以来の大改革を進めています。すべからく新たな挑戦であります。当然、賛否は大きく分かれ、激しい抵抗もあります。
しかし、今回の総選挙で、引き続きこの道を真っすぐに進んでいけと国民の皆様から力強く背中を押していただきました。信任という大きな力を得て、内閣が一丸となって有言実行、政策実現に邁進していく。その決意であります。
これまで以上に緊張感を持ち、そして、謙虚に、政権運営に当たってまいります。
■質疑応答
そして質疑応答での憲法改正についての答え
憲法改正、これは歴史的なチャレンジと言ってもいいと思います。しかし、それはそう簡単なことではありません。先ず3分の2の多数を衆議院、参議院でそれぞれ構成していく必要があります。その努力を進めていくこと。同時に、大切なことは、発議された後、国民投票を行うわけであって、国民投票において過半数の支持を得なければいけません。ここが正に正念場であり、これこそが憲法改正の一番の大切なポイント、舞台と言ってもいいと思います。つまり、そこで国民的な支持を得なければいけません。どういう条文から国民投票を行うのかどうか、また、その必要性等について、国民的な理解を先ずは深める努力をしていきたいと考えています。
出典:首相官邸HP(http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2014/1224kaiken.html)
(私の感想)
原発や沖縄については冒頭発言でも触れないし、記者も誰も質問しませんでした。
そして冒頭発言から分かるのは、もう白紙委任でやる気満々ということ
来年の国会では「引き続きこの道を真っすぐに進んでいけと国民の皆様から力強く背中を押していただきました。」「信任という大きな力を得て」という言葉を聞くことになるんでしょうねぇ。。。
反対意見は「激しい抵抗」なんだそうです。
「激しい抵抗」という言葉からは、そこに耳を傾けるという気持ちは全く感じられません。
益々、自分の意見に反対の声は無視し、力ずくで突き進むことが容易に想像できます。
多分、それで自分に酔えますよね。抵抗に抗して闘うヒーローって感じでしょうか??
そして憲法改正についての部分
安倍首相が今の憲法のことが大嫌いということはよーく伝わります。
安倍首相のような首相が現れ、今までの2年間のように、憲法を無視した言動をしても全く問題にならないこの状況
これはある意味、憲法に欠陥があったということなのか。。。とフト思ったりすることがあるんですが、
よーく考えると、憲法12条
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」
ということをみんな忘れてるのが原因なんですよね。
2014年12月の衆院選はまさにこれを有権者の半数が放棄したのだと思います。
そうすると、この先暗いことしか思い浮かびませんが。。
まさに本サイトのタイトルでもある茶色の朝が段々近づいています。
2014年が嫌な意味で歴史に残る年になってしまうのか、2015年は正念場です。
新規作成:2014/12/28
最終更新:2014/12/28