衆議院国家安全保障特別委員会
2013年11月26日
この特別委員会で「特定秘密保護法案」が可決されました。
■特定秘密保護法案
(公明党 大口 善徳 氏との質疑中)
国連人権高等弁務官事務所の二名の特別報告者からの重大な懸念について
率直に申し上げまして、かなり誤解があると言ってもいい、このように思います。
特定秘密は、法律の別表に限定列挙された事項に該当するものに限って大臣等の行政機関の長が指定するものであり、かつ、その指定は、外部の有識者の意見を反映させた基準に基づいて行うこととするなど、特定秘密の恣意的な指定が行われることがないよう重層的な仕組みを設けているわけであります。
また、本法案では、通常の取材活動は正当な業務行為であることを条文上しっかりと明記をしているわけでありまして、ジャーナリストの通常の取材行為が本法案の処罰対象とならないことは、これはもう明らかであるわけでございますので、ここははっきりと申し上げておきたいと思います。さらに、法令違反行為等は、そもそも指定の対象とはなりません。
したがって、二名の特別報告者の懸念は全く当たらず、本法案は適正な運用が確保されている旨、先方にも速やかに回答したいと考えております。
(民主党 近藤 昭一 氏との質疑中)
福島での公聴会結果について
この法案につきましては、もう既に四十時間の審議がなされているということでございまして、他の法案と比べてはるかに慎重な熟議がなされているものと承知をしているところでございます。
そして、公聴会というのはさまざまな御意見を謙虚に承るわけでございまして、そこではさまざまな御意見が出たということではないか、このように思う次第でございます。
いずれにせよ、例えばある種の福島の方々の御心配の一つは、恐らく、原発の関連の情報が外にしっかりと出てこないのではないか、そういう御懸念があるわけでございますが、そうした情報は、まさにこのたびのこの特定秘密になることはないということはもう再三答弁しているとおりでございまして、今後とも丁寧な説明に心がけていきたい、こう思っておる次第でございます。
ツワネ原則について
ツワネ原則についてお尋ねがありました。ツワネ原則については、私的機関が本年六月に発表したものでありまして、国際原則としてオーソライズされたものではないというふうに認識をしております。現時点でその意義について評価することは適切ではないと考えています。
出典:衆議院HPの議事録
(私の感想)
福島の公聴会で反対意見のみ出た事に対して「さまざまなご意見が出たということではないか、
このように思う次第でございます」というのにはめまいを覚えます。。。
人の意見を聞くという行為は、その意見に対して何らかのアクションを起こす責任を伴うものだと思います。
自分の意見に合わなければ、「あぁ、いろんな意見がありますねぇ。。」と聞き流すだけだなんて、
意見を言った人を侮辱する行為です。
そして国会での審議も時間だけが話題になりますが、問題はその中身。。
何時間かけようが、反対意見をただ聞き流し、自分の意見を垂れ流すだけならば、全く意味がありません。
新規作成:2013/12/10
最終更新:2013/12/10