第186国会「憲法」答弁まとめ
論点ごとに衆参本会議、衆参予算委員会等での発言をまとめて並べてみました。
いかに同じようなことばっかり言っているかがよく分かると思います。。
現時点でチェック済なのは以下の日までです。
2014年04月11日 衆議院本会議
2014年02月28日 衆議院予算委員会
2014年04月04日 参議院本会議
2014年03月20日 参議院予算委員会
憲法
憲法についての答弁をまとめています。以下の複数項目に分けています。(それぞれ各項目の先頭へリンク)
憲法とは何か
憲法改正への取組
国民投票法
公共の福祉
9条
96条
97条
緊急事態条項
どれも下から上に向かって新しくなっており、 色がオレンジ色の部分は以前言った事と同じ事を言っている部分です。
なお、各項目名をクリックすると、その項目の最初の発言へ移動します。
全て敬称略。
会議名:衆本=衆議院本会議、参本=参議院本会議、衆予=衆議院予算委員会、参予=参議院予算委員会
憲法とは何か
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
03/04 |
参予 | 社民党 福島 みずほ |
福島氏の「憲法とは国家権力を縛るものというのでよろしいですね」という問いに 安倍首相 それについては今まで議論を重ねてきたわけでございますが、言わば立憲主義ということとも関わってくるわけでありますが、立憲主義とは、主権者たる国民がその意思に基づき憲法において国家権力の行使の在り方について定め、これにより国民の基本的人権を保障するという近代憲法の基本となる考え方でありまして、日本国憲法も同様の考え方に立って制定されたものと考えるわけでございます。 |
02/20 |
衆予 | 生活 村上 史好 |
安倍首相この委員会におきましても再々答弁をさせていただいているとおりでございますが、まず、立憲主義とは、主権者たる国民が、その意思に基づき、憲法において国家権力の行使のあり方について定め、これにより国民の基本的人権を保障するという近代憲法の基本となる考え方でありまして、日本国憲法も同様の考え方に立って制定されたものである、これは私もそのように考えているところでありまして、私の考え方も立憲主義から外れるものではないと思うわけであります。 |
02/20 |
衆予 | 民主党 原口 一博 |
安倍首相今まで、私は一度も立憲主義を否定したことはもちろんないわけでありまして、立憲主義のもとにおいて、行政府が主権者たる国民に対して責任を持って政治、行政を行っていくわけであります。 |
02/10 |
衆予 | 民主党 長妻 昭 |
長妻氏が「国家権力が暴走しないように歯どめをかけていく」という憲法の役割を認識しているのか?と問うと
安倍首相もちろん、そういう役割もあるのは当然のことでございます。長妻氏が2月3日衆予での畑氏に対する答弁の意味を問うと 安倍首相 つまり、憲法とはまさに権力を縛るためだけのものであるという考え方については、それは古いものではないかということでございまして、そして、その中で生まれたということについては、それは古いものではないか。 |
02/04 |
衆予 | 維新 小沢 鋭仁 |
安倍首相憲法というのは、国の形、あるいは未来、そして理想を語るものであろう、このように思うわけであります。 |
02/03 |
衆予 | 生活 畑 浩治 |
安倍首相憲法について、考え方の一つとして、いわば国家権力を縛るものだという考え方はありますが、しかし、それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であって、今まさに憲法というのは、日本という国の形、そして理想と未来を語るものではないか、このように思います。 |
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憲法改正への取組
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
03/14 |
参予 | 民主党 野田 国義 |
安倍首相憲法改正。憲法改正につきましては、これは今、我々は憲法改正を具体的に議論しているわけではありません。自民党としての案は出しているわけでございますが、憲法改正につきましては、いずれにいたしましても、この三分の二、衆参それぞれの発議によって憲法改正案が発議されたとしても、国民の二分の一の賛成を得なければ、これは当然、憲法改正はできないわけでございますから、当然、国民的な議論は必要になるというのは自明の理ではないかと、このように思います。「戦後レジームからの脱却」の話(「歴史認識」項目に引用)の後 (文中の「この三つの原則」とは平和主義、基本的人権そして主権在民のこと) 安倍首相 憲法につきましても、先ほど申し上げましたこの三つの原則というのは、当然これは大切な原則であり、そのことによって日本は平和国家としての道を歩み続けてきたわけでございますが、しかし同時に、この憲法自体が占領軍の手によって作られたことは明白なこれは事実でございます。その中におきまして、私は、戦後レジームから脱却をして七十年がたつ中におきまして、今の世界の情勢に合わせて新しい、みずみずしい日本をつくっていきたいと、こう申し上げているわけでございます。 |
02/04 |
衆予 | 維新 小沢 鋭仁 |
安倍首相私は、従来から憲法改正を主張してまいりましたが、その理由として三つ挙げてきたところでございます。 |
01/30 |
参本 | 維新 片山 虎之助 |
安倍首相自由民主党は、二十一世紀にふさわしい、あるべき憲法の姿を憲法改正草案として発表し、広く国民に憲法改正を訴えてきました。これを一つの契機として、御党を始め、各党各会派で憲法改正について真摯に御議論が行われていると承知をしております。 |
01/30 |
参本 | みんな 松田 公太 |
安倍首相自由民主党は、立党以来、憲法改正を主張しており、昨年、二十一世紀にふさわしい、あるべき憲法の姿を、御指摘の九十六条を含め、包括的にかつ具体的に示した憲法改正草案を発表し、広く国民に訴えてまいりました。 |
01/29 |
参本 | 自民党 溝手 顕正 |
安倍首相自由民主党は、二十一世紀にふさわしいあるべき憲法の姿を憲法改正草案として発表し、広く国民に憲法改正を訴えてきました。これを一つの契機として国民的な議論が始まったものと認識しております。 |
01/29 |
参本 | 民主党 神本 美恵子 |
安倍首相自由民主党は、立党以来、憲法改正を主張しており、昨年、憲法改正草案を発表し、二十一世紀にふさわしいあるべき憲法の姿を広く国民に示し、憲法改正を正面から訴えてまいりました。今後、憲法審査会などの場においてしっかりとした議論を行うことにより、新しい時代にふさわしい憲法の在り方について国民的な議論を更に深めてまいりたいと考えています。この議論の深まりを踏まえて、私としてはしっかりと着実に憲法改正に取り組んでまいります。 |
01/28 |
衆本 | 維新 松野 頼久 |
安倍首相自由民主党は、二十一世紀にふさわしい、あるべき憲法の姿を憲法改正草案として発表し、広く国民に憲法改正を訴えてきました。これを一つの契機として、国民的な議論が始まったものと認識しております。 |
01/28 |
衆本 | 自民党 石破 茂 |
安倍首相自由民主党は、二十一世紀にふさわしい、あるべき憲法の姿を憲法改正草案として発表し、広く国民に憲法改正を訴えてまいりました。これを一つの契機として国民的な議論が始まったものと認識しております。 |
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国民投票法
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
02/28 |
衆予 | 維新 松野 頼久 |
安倍首相国民投票法につきましては、第一次安倍政権のときに議員立法で成立をしたものでございまして、この国民投票制度のあり方については、まさに憲法の改正に対する国民の主権行使に関する、いわば憲法改正の土俵と言ってもいいんだろう、このように思います。 |
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公共の福祉
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
02/10 |
衆予 | 民主党 長妻 昭 |
自民党改憲草案で「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」と変わった事について議論しています。
安倍首相公共の福祉という文言を公益及び公の秩序と置きかえることとしたのは、よりわかりやすい表現とするとの趣旨であるということでございますし、そのとき私はその議論の場にはおりませんでしたが、後で、その場で議論に参加をしていた方々から聞けば、大体そのような議論の流れであったということでございます。長妻氏の「言葉を変えるということは、何を実態的に世の中を変えたいのか」という問いに 安倍首相 どういう思いを持って変えたと言われても、私、変えた当事者ではなかったんですが、自民党においてはまさにこれを我が党案にしたわけでありますし、党として責任を持ってお出しをしている。長妻氏の「世の中変わらないなら言葉も変えなくてよいのではないか」という問いに 安倍首相 それは、わかりやすいという議論が支配的だったわけでございまして、今、それはどうだったかと言われても、私はそのときにはたまたまその議論には参加していなかったものでありますから、後で、しかし、どういう議論だったのかということをそれぞれ、私も総裁になった際に話を聞いたわけでありますが、それはまさに今お答えをしたような議論であったということで、わかりやすいというのは大切ですから、わかりやすくしようということにしたのではないかと思います。長妻氏が現行憲法21条で表現の自由には制限がかかっていないのに対して自民憲法草案では21条に2項として留保条件を付け加えている、という指摘に対して 安倍首相 これは今の憲法二十一条への二項の追加についての御質問だと思いますが、これについては、まさに、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行うこと、及びそれを目的として結社をすることが認められないということでございますから、それは私は問題はないのではないか、このように思います。長妻氏が今でも「公共の福祉」に反する表現の自由は認められていない。「公共の福祉」のままでいいのでは?と言うと 安倍首相 私がそう考えてこれを追加したわけではないんですよ。そのときは、私、自民党総裁ではないですからね。長妻氏が「同じであれば文言を変えないでくださいよ、心配になるから」と言うと 安倍首相 だから、何回も私はお答えをさせていただいているように、わかりやすくということで、これは、できた後、読ませていただいたわけでありますが、私も、ああ、なるほど、それはわかりやすいという考え方に立ったんだなと、すっと納得がいったわけでありますから、長妻さんも先入観を持たずに素直に読んでいただければ、すっと、ああ、そういうことかなというふうに御理解をいただけるわけでありまして、これは、わかりやすいということ、わかりやすくするためのものだ、それ以上のものではないということはもう再三申し上げているんですから、何かすごい悪巧みをしているのではないか、そういう認識に立って言っていただいても、これは大変困るわけでございます。 |
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9条
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
02/05 |
参予 | 自民党 脇 雅史 |
安倍首相この憲法につきましては、政府としては従来から、憲法第九条は、外部からの武力攻撃によって国民の生命や身体が危険にさらされるような場合にこれを排除するために必要最小限度の範囲で実力を行使することまでは禁じていないと解してきたところでありまして、昭和三十四年のいわゆる砂川事件最高裁判決においても、我が国が自国の平和と安全を維持しその存立を全うするために必要な自衛のための措置をとり得ることは、国家固有の権能の行使として当然のことと言わなければならないとされているところでありまして、ということでございます。 |
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96条
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
03/05 |
参予 | みんな 井上 義行 |
安倍首相この憲法改正については、三分の二の発議、議員の発議が衆参それぞれ必要でございます。今の連立内閣ではそれに達していないわけでございますが、当然、これは連立とかそういうことではなくて、広く賛同者を得るということは当然必要でありますし、そのための努力を積み重ねていかなければ憲法改正には至らないということではないかと、このように思うわけでありますが。 |
02/04 |
衆予 | 維新 小沢 鋭仁 |
安倍首相この長い年月の間、自由民主党は、立党以来、憲法改正を掲げてまいりましたが、なかなか、現実問題として、自由民主党がそれを真っ正面から掲げるということは、長い年月なかったわけでございます。少し補足:小沢氏の「なぜこれまで憲法改正されなかったのか?」という質問に対する答えです。 最初の2文は『憲法改正への取組』に分類されるように思いますが、話の流れを見るためにここに引用しています。 安倍首相 この憲法、改正条項の九十六条なんですが、憲法の改正というのは一般の法律と違いまして、ここは誤解されている点なんですが、一般の法律については、衆参それぞれ二分の一の、過半数によって、賛成されれば成立をするわけでありまして、この国会で終結をするわけでございますが、憲法というのは、決めるのは国民なんですね。まさに国民の過半数が賛成して初めて憲法は改正できる、新しい憲法がつくられるわけであります。決めるのは国民、これが法律と決定的に違う点なんだろうと思います。安倍首相 先ほども申し上げましたように、三分の一で拒否権を持ってしまう。いわば、国会議員はたった三分の一で、国民の六割、七割がもし望んでいたとしても、それを拒否してしまうのが果たしていいのか。これは、やはりおかしいと思うのが普通なんだろうと思うんですね。 |
01/28 |
衆本 | 民主党 海江田 万里 |
安倍首相憲法九十六条の改正については、国会による憲法改正の提案を容易にし、国民投票で国民が判断する機会を得やすくするものと考えていますが、実際にどの条項から改正していくかについては、国民的な議論の深まりの中において判断されるべきものと考えております。 |
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97条
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
02/10 |
衆予 | 民主党 長妻 昭 |
長妻氏が自民憲法草案で現行憲法の97条が削られているのはなぜかを問うと
安倍首相現行憲法第九十七条は、憲法が保障する基本的人権についての歴史的由来を述べるとともに、憲法第十一条で定めている基本的人権の本質をさらに念を押して明記しているものと理解をしています。長妻氏が自民党の解説書では「西洋の天賦人権思想に基づいたと考えられる表現を改めた」とされているが?と問うと 安倍首相 いわゆる天賦人権説とは、基本的人権は国家から与えられるものではなく、人が生まれながらにして持つ、人間が本来享有すべき天賦の権利であるという自然法的な考え方であります。この思想は日本国憲法にあらわれていると言われているわけであります。他方、宗教思想が深く浸透している国においては、基本的人権は神から与えられたと解釈する国もあると言われています。 |
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緊急事態条項
日付 | 会議名 | 質問者 | 答弁 |
02/24 |
衆予 | 維新 小沢 鋭仁 |
安倍首相自民党案においては、一昨年、谷垣当時の総裁のもとでつくられた自民党案によれば、第九章、一章を割きまして、自民党案の九十八条において、緊急事態の宣言を行うという項目があります。そして、九十九条において、緊急事態の宣言の効果について書き込まれているわけでありまして、自民党としては、憲法を改正した際には、しっかりと緊急事態について章を割くべきだという考えを持っているわけでございます。 |