施政方針演説
2014年9月29日
■施政方針演説
私の感想をはさみながら、一部のみ抜粋します。
まず福島
二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックは、何としても「復興五輪」としたい。日本が新しく生まれ変わる大きなきっかけとしなければなりません。開催に向けた準備を本格化します。六年後には、見事に復興を成し遂げた東北の街並みを背に、三陸海岸から仙台湾を通り、福島の浜通りへと、聖火ランナーが走る姿を、皆さん、世界に向けて発信しようではありませんか。
(私の感想)
どっかで聞いたことあるなぁ、と思ったら今年3月10日の記者会見でも同じこと言ってました。
そして9月30日の「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会等に関する閣僚会議」ではこんな挨拶をしています。
首相官邸HP(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201409/30oly_para.html)より
『特に、東日本大震災の被災地については、見事に復興を成し遂げた姿を、世界に向けて発信しなければなりません。既に始まった被災3県との協議をさらに深め、被災地を走る聖火リレーを行うなど、「復興五輪」として、大会が復興の後押しとなるようにしていきたいと思います。』
私はすごい違和感を感じます。
安倍首相にとって復興ってなんなんでしょう?
安倍首相の言葉からは"見た目きれいになった町並み"程度のかるーいものしか感じられません。
福島原発を考えるだけでも、廃炉までの長い長い道のりの途中のはずです。
どうも、見せたくないものにはふたをして(特定秘密保護法という武器もありますしね)、
外見だけきれいにするという方向で突き進んでしまうのではないか?という不安が募ります。。。
本来、町の外見よりも先に、そこに住んでいた人々の生活の安定があるべきで、
そこには、町に戻らないという選択をも尊重する政策が必要なはずです。
きれいになった道を聖火ランナーが走るよりも、もっと大事なことがたくさんあるのに
安倍首相には海外のテレビにどう映るかだけしか見えていないような気がしてなりません。
集団的自衛権?
我が国は、米国を始め、自由や民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する国々と手を携えながら、世界の平和と安定にこれまで以上に貢献してまいります。
その上で、いかなる事態にあっても、国民の命と平和な暮らしは守り抜く。その決意の下、切れ目のない安全保障法制の整備に向けた準備を進めてまいります。
沖縄
在日米軍再編については、現行の日米合意に従い、抑止力を維持しつつ、基地負担の軽減に向けて、全力で取り組みます。
かつて、裏付けのない「言葉」だけの政治が、沖縄の皆さんを翻弄しました。学校や住宅に囲まれ、市街地の真ん中にある、普天間飛行場の現実は、あの三年三か月間、一ミリたりとも変わることはありませんでした。こんな無責任な政治を、二度と繰り返してはなりません。
安倍内閣は、「言葉」ではなく、実際の「行動」で、負担軽減に取り組んでまいります。先月、普天間配備のKC―一三〇空中給油機十五機全機について、山口県岩国基地への移駐が完了しました。今後も、沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、沖縄県外における努力を十二分に行ってまいります。
(私の感想)
「沖縄の方々の気持ちに寄り添」っている人が命じて強制的にボーリング調査ですか。。
すでに「言葉」すらもなくなり、
故に周りの「言葉」を聞くことも無く、
周りに「言葉」で説明することも無く、
自分のみが正しいと信じて「行動」のみ実施する。
これって独裁じゃないですか?
原発
原子力規制委員会により求められる安全性が確認された原発は、その科学的・技術的な判断を尊重し再稼働を進めます。立地自治体を始め関係者の理解を得るよう、丁寧な説明、避難計画の充実支援などに取り組みます。徹底した省エネルギーと再生可能エネルギーの最大限の導入により、できる限り原発依存度を低減させてまいります。
(私の感想)
規制委員会の「判断を尊重し」再稼働を進める。
相変わらず、責任を転嫁しています。
またコロンビア大では9月22日に「完全に安全を確認しない限り原子力発電所は動かさない」と発言しています。
「安全」と規制委員会が判断したから再稼働したのであって、もし事故が起きれば規制委員会の判断ミスということです。
しかし、規制委員会の田中委員長は「我々は安全とは言わない」と何度も言っています。
こうして「安全」とは何かということがウヤムヤなまま再稼働だけが進もうとしています。
出典:首相官邸HP(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement2/20140929shoshin.html)
新規作成:2014/10/05
最終更新:2014/10/05